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宇都宮市のITパスポート補助金|申請手順と生成AIの学び方

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宇都宮市のITパスポート補助金|申請手順と生成AIの学び方

この記事の要点

宇都宮市の「ITパスポート取得支援補助金」は、市内に本社または事業所がある中小企業が、市内で勤務する従業員等のITパスポート試験の受験料を負担したとき、その2分の1を補助する制度です。上限は従業員等1人につき受験1回あたり3,750円で、合否は問わず、再受験も対象です。令和8年度は、受験日が2026年2月1日から2027年1月31日までの試験が対象で、申請期間は2026年4月1日から2027年2月26日までです。応募者が多い場合は先着順です。

ITパスポート試験は、2024年4月の試験から生成AIに関する項目がシラバスに入りました。社員のITと生成AIの基礎をそろえる入口に使えます。補助の対象となる場合がありますが、要件の審査があり、支給を保証するものではありません。条件と期間は2026年10月6日に宇都宮市とIPAの公表資料で確認しました。

宇都宮市のITパスポート取得支援補助金とは|受験料の2分の1を市が補助

制度の目的

宇都宮市「宇都宮市ITパスポート取得支援補助金交付要綱」(PDF)は、目的を「DX進展下において社会人共通に求められるITリテラシーの習得」と「リスキリングに取り組む企業の拡大」とし、企業の経営力強化や生産性向上につなげるとしています。市のページは、ITパスポートを「ITに関する基礎的な知識が身につく国家資格」と紹介しています。

中央のITパスポート取得支援補助金から、合否は問わない・再受験も対象・中小企業・市内で勤務する従業員等・先着順・宇都宮市電子申請共通システムへ線が伸びる図
宇都宮市のITパスポート取得支援補助金の主な特徴

補助の中身

宇都宮市「宇都宮市ITパスポート取得支援補助金」と市のチラシ(PDF)の内容をまとめると、次のとおりです。

項目 内容
補助対象経費 ITパスポート試験の受験料(合否は問わない)
補助率 企業が負担した受験料の2分の1
補助限度額 従業員等1人につき、受験1回あたり3,750円
再受験 合格するまで何度受験しても、会社が負担した額が補助対象
端数 算出した額の10円未満は切り捨て
交付 予算の範囲内。応募者多数の場合は先着順

チラシでは、受験料を7,500円として補助額3,750円の例を示しています。

会社が負担した額の2分の1になる

補助の基準は、受験料のうち会社が負担した額です。チラシには2つの例があります。従業員が受験料を払い、会社がその費用を全額立て替えた場合は、7,500円の2分の1の3,750円です。会社が手当等で5,000円だけを立て替えた場合は、補助額は2,500円になります。

従業員が支払わず、会社がバウチャーで直接払う方法もあります。バウチャーは、受験料の支払いに使える電子的な前売りチケットです。この場合も補助額は3,750円です。

補助額の早見表

チラシの例と要綱の決まりから、会社が負担した額ごとの補助額をまとめます。

会社が負担した受験料 補助額
7,500円(全額を立て替え、またはバウチャーで直接払い) 3,750円
5,000円(手当等で一部を立て替え) 2,500円
7,500円を2回(不合格のあと再受験) 3,750円を2回

補助限度額は受験1回あたりの額なので、再受験した場合は受験ごとに計算します。いずれも予算の範囲内で、市の審査を経て交付が決まります。補助の対象となる場合がありますが、支給を保証するものではありません。

対象になる会社と従業員|市内の事業所と雇用保険が条件

会社の条件

補助を受けられるのは、次の条件をすべて満たす企業です(チラシと要綱第4条)。

中小企業・市内に本社または事業所・雇用保険法の適用・市税の滞納なしの4条件が関門を通って補助対象につながり、日雇い労働者と派遣社員は外れる図
4つの条件を満たした会社と従業員等が補助対象になります。日雇い労働者と派遣社員は対象外です
  1. 中小企業であること(中小企業基本法の中小企業者のほか、同じ規模の医療法人・社会福祉法人も含む)
  2. 市内に本社または事業所があること(支店でもよい。個人事業者は市内に住所があること)
  3. 雇用保険法の適用を受けていること
  4. 風俗営業等を行う企業ではないこと
  5. 暴力団員との関係がないこと
  6. 市税の滞納なし(市税に滞納がないこと)
  7. 補助金の手続きについて、市の求めに応じて必要な協力ができること

対象になる従業員等

対象は、市内で勤務する従業員等です。正社員、契約社員、出向者、パートタイム労働者、アルバイト、技能実習生等の従業員と、法人の登記事項証明書に取締役等で登記されている役員が入ります。日雇い労働者と派遣社員は対象外です。

市外で勤務する人の扱い

要綱は対象を「市内で勤務する従業員等」としているので、宇都宮市に本社があっても、市外の事業所で勤務する人は対象から外れると読めます。県内の複数の市町に事業所がある会社は、受験者の勤務地を先に確認し、迷う場合は市の商工振興課 労政グループ(028-632-2444)に問い合わせます。

宇都宮市以外の県内の市町で、会社が負担する受験料を補助する同じ形の制度は、2026年10月時点でこの記事では公式に確認できていません。市外の会社は、所在地の市町の商工担当課で確かめてください。

令和8年度のスケジュール|受験日と申請期限の2つを見る

対象期間は受験日で決まる

チラシに載っている令和8年度の期間は次のとおりです。

対象期間(受験日)が2026年2月1日から2027年1月31日まで、申請期間が2026年4月1日から2027年2月26日までであることを示す2本の期間バー
令和8年度は受験日が対象期間に入っていること、申請期間内に申請することの2つを確かめます
区分 令和8年度
対象期間(受験日) 2026年2月1日から2027年1月31日まで
申請期間 2026年4月1日から2027年2月26日まで

要綱第6条により、令和7年度以降は、前年度の2月1日から3月31日までに受けた試験も対象に含まれます。令和8年度でいえば、2026年2月と3月に受けた試験も対象です。

受付は先着順で予算の範囲内

補助金は予算の範囲内で交付され、応募者が多い場合は先着順で交付を決めます。年度の後半に申請が集中すると、申請期間の途中で受付が終わる可能性もあります。受験が済んだら、書類がそろった順に申請するほうが安全です。

令和9年度以降の扱い

チラシは、令和6年度から令和8年度までの3つの期間を載せています。令和9年度以降も続くかどうかは、2026年10月時点で公式に確認できていません。

申請の手順|受験から電子申請までの5段階

1. 受験者と受験料の払い方を決める

最初に受験者を決め、会社が立て替えるか、バウチャーで直接払うかを決めます。補助は会社が負担した額の2分の1なので、払い方と金額を記録に残します。

受験者と受験料の払い方を決める、受験する、書類をそろえる、電子申請する、交付決定通知を受け取るの5段階の流れ図
受験者と払い方を決めてから、受験、書類集め、電子申請、交付決定通知の順に進みます

2. 受験する

IPA「ITパスポート試験」によると、試験はCBT(Computer Based Testing)方式で、年間を通じて随時実施されています。受験後の試験結果レポートは申請に使うので保存します。

3. 書類をそろえる

チラシと要綱第7条で求められている書類は次のとおりです。

  • 宇都宮市ITパスポート取得支援補助金交付申請書(様式第1号)
  • 実績報告書(様式第1号別紙1)
  • 対象となる従業員等の確認書類(従業員は労働者名簿など雇用の事実が分かる書類、役員は申請日から3カ月以内に法務局で発行された履歴事項全部証明書)
  • 従業員等の試験結果レポート
  • 会社が支払ったことの分かる領収書などの書類
  • 事業概要(会社案内のパンフレットなど)

4. 電子申請する

申請は宇都宮市電子申請共通システムから行います。初めて使う場合は利用者の登録が必要です。

5. 交付決定通知を受け取る

市は申請を審査し、予算の範囲内で交付の可否を決めて通知します。要綱では、この交付決定通知をもって交付確定通知とみなすとしています。

他の助成金・補助金と重ねない

チラシには、この補助金以外の類似の助成金・補助金を受けている場合は対象外とあります。研修全体で国の助成金を使う予定がある会社は、受験料をどちらで扱うかを申請前に市へ確認します。国の助成金を使った研修の進め方は、人材開発支援助成金で生成AI研修|栃木の窓口と計画届の手順にまとめています。

ITパスポートと生成AI|2024年4月の試験から出題範囲に入った

シラバスに生成AIの項目が加わった

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は2023年8月7日、ITパスポート試験のシラバスの一部改訂を公表し、生成AIに関する項目と用語例を加えました(シラバスVer.6.2)。適用は2024年4月の試験からで、生成AIに関するサンプル問題も2023年8月31日に公開されています。IPAは、出題範囲・シラバスは技術動向や環境変化を踏まえて今後も改訂するとしているので、受験前に最新のシラバスを確認します。

下段にITパスポートと共通の基礎知識・生成AIに関する項目と用語例、上段に社内の生成AI研修と自社のルール・業務での使い方を重ねた2層の図
ITパスポートで共通の基礎知識をそろえ、自社のルールと業務での使い方は社内の生成AI研修で扱います

社内の生成AI研修との分け方

ITパスポートで確かめられるのは、ITに関する共通の基礎知識です。生成AIについても、生成AIに関する項目と用語例が出題範囲に入っています。一方、自社で生成AIを何に使うか、何を入力してはいけないかといった自社のルールや、業務での使い方は試験では扱いません。それは社内の生成AI研修で扱います。

サンプル問題で理解度を確かめる

IPAが公開している生成AIに関するサンプル問題は、受験前の理解度の確認に使えます。社内で受験者を募る前に担当者が一度解いておくと、どの程度の知識が問われるかが分かり、学習時間の見積もりを立てやすくなります。IPAはサンプル問題の著作権を放棄していないとしているので、社内資料に転載するときはIPAのページにある利用の条件を確認します。

社内研修の組み立てにつなげる

受験を終えた人が出てきたら、社内研修では自社のルールと業務での使い方に時間を使います。試験と研修の役割を分けておくと、社内研修の時間を自社の業務に絞れます。研修の組み立て方は中小企業の生成AI研修設計5ステップ|栃木県企業向けを参考にしてください。

社内で受験を広げる進め方|受験者の選び方と相談先

最初の受験者を決める

最初は、社内の文書やデータを多く扱う総務・経理の担当者や、現場で新しい道具を試す役割の人から始めると、学んだことを社内のルールづくりに生かしやすくなります。パートタイム労働者や技能実習生等も対象に含まれるので、職種を問わず候補にできます。

生成AIで案内文と学習計画を下書きする

受験の案内文、学習スケジュールのたたき台、用語の確認問題は、生成AIに下書きさせられます。社員の氏名、試験結果、成績は入力しません。社内で生成AIを使うときのルールは、生成AIガイドラインの作り方|A4 2枚・必須6項目を参考に決めておきます。

指示文の例です。

ITパスポート試験の受験を社員に勧める社内向けの案内文を作ってください。会社が受験料を負担すること、合否に関係なく受験料が補助の対象になること、受験後に試験結果レポートを総務に提出することを入れて、400字以内にしてください。

生成AIが書いた補助の条件は、必ず市の要綱とチラシで確かめてから社内に出します。

県内の相談先

補助金の手続きは、宇都宮市の商工振興課 労政グループが窓口です。生成AIの導入や活用の進め方は、栃木県産業振興センターが運営するとちぎビジネスAIセンターで相談できます。センターの使い方はとちぎビジネスAIセンターの使い方|支援3分野と手順、県のデジタル化の方針はとちぎデジタル戦略2026-2030|中小企業が使える支援の読み方で解説しています。

よくある質問

Q. 不合格でも補助の対象になりますか?

A. なります。補助対象経費は受験料で、合否は関係ありません。合格するまで何度受験しても、会社が負担した額が対象です。

Q. パートタイム労働者や技能実習生も対象ですか?

A. 市内で勤務していれば対象です。日雇い労働者と派遣社員は対象外です。

Q. 社員が自分で受験料を払った場合は補助されますか?

A. 補助は会社が負担した額の2分の1です。会社が負担していない受験料は対象になりません。

Q. いつまでに申請すればよいですか?

A. 令和8年度は、2027年1月31日までに受けた試験について、2027年2月26日までに申請します。応募者が多い場合は先着順です。

Q. 宇都宮市外の会社でも使えますか?

A. 市内に本社または事業所があり、市内で勤務する従業員等がいる中小企業が対象です。市内に事業所がない会社は対象になりません。

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参考・出典

条件と期間は2026年10月6日に、次の公表資料で確認しました。